どうも!タイバニオタクの長十郎です。
タイバニといえば、1期の頃から各話のサブタイトルに英語のことわざが用いられているのが定番です。
そして2期にもそれは受け継がれています。
この記事ではサブタイトルのことわざの解説をまとめてみました。
その話数の内容との照らし合わせをするのも楽しかったので、合わせて載せています。
日本語のことわざに直すと意外な意味になったりして、ストーリーを一段深く感じられますよ。
それではどうぞ!
#01 A word to the wise is enough.(一を聞いて十を知る)
頭の良い人にはヒントだけで十分でくどくどした説明は要らないという意味。
引用:英語のことわざインデックス
第1話は、1期の振り返りのような回!
全ヒーローが現在のバディとしての姿を見せてくれました。
日本の言葉でこの1話を表すなら「阿吽の呼吸」でしょうか。
タイガー&バーナビーの熟練した見事なコンビネーションがサブタイトルで表されています。
ヒントどころか一言も言葉かわしてなかったけどねw
この「頭の良い人」というのは視聴者・ファンを指していて、“これだけ説明したら、もう君たちなら分かってくれるよね?”という意味も込められているのかな、なんてことも思ったりしました。
#02 No one knows the weight of another's burden.(他人の荷物の重さは、誰にも分からない)
他人の荷物は、軽かろうが重かろうが、その荷を背にしている人でないと、どれくらいの重さかはわからない。
引用:英語ことわざ辞典
つまり人の苦労はその人でなければわからないという意味。
2話は、ヒーローを続ける理由を問われる回。
主にバーナビーと昴に当てはまりますね。
昴から見るとバーナビーは「ヒーローのくせにアイドル気取りのヤツ」という印象なので食ってかかりますが、結果的にこの日の任務を解決に導いたのはバーナビーでした。
人の上っ面だけ見て舐めてかかっちゃダメですよ!ってことですね。
でも昴は昴で、シュテルンビルトでヒーローになるまでの過程があるわけで。
私もこのときは昴に対して「なんだこいつ」という目で見ていたので、このサブタイは視聴者に対してのありがたいお言葉とも言えるかもしれません…
\ 昴の過去はこのコミカライズでも描かれてます! /
#03 Suspicion will raise bogies. (疑いは悪霊を呼び寄せる)
疑いの心が妄想を掻き立て様々な不安を呼び起こすこと。
引用:オトナのコクゴ
まさにこの回のライアンですねw
3話のライアンは、「The Rizing」のときと比べると印象がガラッと変わりました。
まさかあんなに繊細な人だったとは……
もしかしたら「The Rizing」のクライマックスでタイガーとバーナビーのキューピッド役になってくれたときも、内心は傷ついてたのかもしれないですね……なんかごめんライアン……
もうずっとシュテルンビルトに居てくれよな…
#04 Never put off till tomorrow what you can do today. (今日できることを明日に延ばすな)
そのままの意味。日本語のことわざに直すなら「思い立ったが吉日」。
参考:西岡塾
4話はスカイハイ&ファイヤーエンブレムの回ですね。
お互い人間ができてることが仇となって、相手を気遣うあまり行動に移せず…
タイガー&バーナビーのようにどこでも構わず喧嘩するスタイルも、案外悪くないのかも?
思い悩むネイサンがめちゃくちゃキュート…!!
#05 Live and let live. (自分も生き、他人も生かせ)
「人にはそれぞれの生き方があるから、よけいな干渉や非難をしてはいけない」という意味。
引用:ELSA
5話は折紙サイクロンとロックバイソンの回。
イワンの過去に切り込みすぎて地雷を踏んでしまったアントニオ……
これめちゃくちゃいい言葉じゃないですか!?なんか今の社会にぴったり!
タイバニ2は現実にある社会問題にも切り込んでいるので、ほんと教訓になりますね。
バーナビーにアイコンタクトを送るイワンがなんか好き
このバーナビーとイワンがベンチに座って話してるシーン、もしアイコンタクト送ってくるのが虎徹だったら「なんですか、はっきり言ったらどうです?」とか言いそうw
バーナビーは本当にイワンのこと尊重してますよね。
#06 Youth should be regarded with respect. (後生おそるべし)
若い人にはさまざまな可能性があるので、侮ってはならず、むしろ恐れるべきであるということ
引用:スッキリ
6話はドラゴンキッドとマジカルキャットの回。
実はヒーローの中で一番大人なの、パオリンじゃね?と気づかされた回でもあります(パオリンちゃんイケメンすぎ)。
周りの大人たちはパオリンが頑なすぎるのではと心配していましたが、結局はまだ子どもである当人同士で解決できてしまいました。すごい!
また、ラーラの母・ザミラの高圧的な指導も印象に残った回でした。
ザミラは自分が思う最善の道を示しているつもりでしょうが、きっとラーラは自分でベストな道を選んでいける。
「大人が全て導いてあげなければこの子はダメになる」なんて考えは傲慢である、というのもこのサブタイにかかっているのかなと思いました。
#07 Out of the mouths of babes oft times come gems. (赤子の口から宝石)
物事を経験していなくても、小さな子供の口から大人顔負けの知恵や洞察が出ることもある。
引用:英語雑貨屋
7話は鏑木親子回!
「娘になってほしくない仕事してるの!?」の一言にはヒーローでない私も一大人としてドキーッとしましたw
小さな子どもでも時に鋭い一言をかましてくることありますよね…
まして楓は小学6年生!もう立派な女性です。
虎徹も父親として、1期の頃とは比べ物にならないほどしっかり成長したな~!と感じられる素敵な回でした。
虎徹がどんな答えを出すのか楽しみ!
#08 You can't judge a book by its cover. (外見だけでは中身を判断できない)
人は見かけによらない。
参考:YOSHIのネイティブフレーズ
8話はトーマス回。
サブタイはまんまトーマスが騙された空き巣のことを指してますね。
めちゃくちゃ意外だったのが、また人に裏切られたと知って尚、ヒーローを辞めなかったこと。
人を信じられなくて、裏切られても、尚トーマスがヒーローを続ける理由ってなんなんでしょうか?
#09 Have not thy cloak to make when it begins to rain. (雨が降り始めてからレインコートを作らせるな)
事が起きてから慌てて準備を始めることのたとえ。
引用:故事ことわざ辞典
9話はフガンムガンが本格的にヒーローに接触し始めた回ですね。
このサブタイは、爆弾魔ヴィンセントの確保も自力ではままならず、フガンムガンとの接触まで許しているあたりのことを指しているのかなと思います。
#10 Pride comes before a fall. (驕りが滅亡の前にやってくる)
傲慢な人は自信過剰になって失敗する傾向がある、という意味。
引用:アメリカ人が選んだ英会話フレーズ
フガンムガンに急襲され一度はムガンを捕らえるイワンとパオリンですが、ムガンのNEXT能力を本人の言い分通り鵜呑みにしてしまったが故に逃してしまいます。
フガンムガンって小学生男子なのか?と思わせる言動が多いけど、案外こういう駆け引きできるところが不思議ですよね。
ブラーエおじちゃんと打ち合わせしてるのかな
#11 Every cloud has a silver lining. (どの雲も裏は銀色)
楽観的であるべきだということ。困難な時期さえも、良い時期につながっているということ。
引用:英会話スクール・英会話カフェのIHCWAY
ヒーローたちが戦闘不能にされる緊急事態。
次はいつ自分の番が来るかとカリーナも緊張が解けず、楽しみにしていた友達のライブにも行けない事態になりますが、ライアンの機転で寄り道することに。
トレーニングセンターではアントニオが仲間にクロノスフーズの食事を手渡します。
メニューのチョイスがまた配慮が行き届いててアントニオらしいんだよな
やっぱりこういうときは年長者が頼りになりますね。
#12 Men's extremity is God's oppotunity. (人の難局は神の好機)
人間ができることはすべてやった上で、あとは運命にまかせること。
引用:コトバンク
フガンムガンとの決戦に備えて念入りに作戦を練ったヒーローたち。
しかし予定していた場所を変えることになり早々にプランAが失敗、プランBもラーラが力を発揮できず失敗。
もうその場で頑張るしかない状況になってしまいます。
「神のみぞ知る」と少し似た言葉ですね。
#13 Constant dropping wears away a stone. (点滴、石を穿つ)
小さなことを根気よく続ければ、やがて大きなことを成し遂げられるということ。
引用:コトバンク
早々に劣勢に追い込まれるヒーローたちですが、どうにかして勝機を掴もうとフガンムガンに攻撃をしかけ続けます。
そのしつこさが双子を苛立たせ、最終的には自滅という形に追い込むことに成功。
後味は何とも言えないものになりましたが、辛くも勝利することができました。
座右の銘にできそうないい言葉…
#14 March winds and April showers bring forth May flowers.(三月の風と四月の雨で五月の花が咲く)
April showers bring May flowers.と少し短いことわざもある。悪いことのあとにはいいことが起きるものだ、という意味。
参考:Chira chiara
フガンムガンとの死闘の末、バディの絆が深まったヒーローたち。14話はまさにことわざ通りの箸休め回です。
どんどんシリアスさが増していく2クール目の中では貴重な笑顔こぼれるエピソードですね。
#15 No pain no gain.(痛みなくして何も得られない)
「失敗や挫折などなく、目的達成をすることはできない」「成功への過程で苦労はつきもの」、といった意味合いです。
引用:eigo-lab
ブルーゴールデン回。
一匹狼でヒーローとして世界各地を回っていたライアンが、コンチネンタルエリアで受けた理不尽。
女子大生のカリーナがした叶わない恋。
二人の痛みはつらいものだけど、この経験があったからこそ二人はバディとして良い関係を築けているんだなと感じられるエピソードでした。
恋愛が絡まない異性のバディ、いいなあ
#16 A friend in need is a friend indeed.(まさかの友こそ真の友)
窮地に陥った時に助けてくれる友だちが本当の友だちであるという意味のことわざです。
引用:ウザワシステム教育研究所
Mr.トーマス回。
ことわざはそのまま、トーマスにとっての昴ですね。
自分のことのように涙を流してくれる昴を見てからトーマスの態度が少し柔らかいものになりました。
#17 The gods send nuts to those who have no teeth.(神は歯のない者にクルミを授ける)
ありがたみを十分に得られないような者に機会が与えられる「宝の持ち腐れ」のような状態になりがちだといった意味。
引用:ORICON NEWS
ざっくり言えば「神様は気まぐれ」というニュアンスの言葉ですね。
チャンスを活かせそうな人ではなく、無駄にしてしまいそうな人に与えてしまうという…。
「歯のない者」はグレゴリー・サンシャインで、「クルミ」はNEXT増強剤、またはシガニー・ロシツキーが提案した人生をやり直せるチャンスのことを指すんだと思われます。
#18 One eyewitness is better than ten hearsays.(一人の目撃は十人の伝聞に勝る)
本人の目撃談に比べ、人づての話は当てにならないという意味。
引用:英語ことわざ辞典
一人の老人の目撃談から始まったグレゴリー・サンシャイン確保作戦。
聞き込みを続け得た情報を元にグレゴリーの家に突入するが、惜しくも空振り。
マッティアがもたらした情報以外は正しい目撃談なのだが、後手に回り「当てにならなかった」という結果に。
#19 You cannot make a crab walk straight.(蟹にまっすぐ歩かせる事は出来ない)
横に歩く蟹を縦に歩かせるのは無理なように、生まれつきの性格は変えられないということ。
引用:ことわざ辞典ONLINE
大事な作戦中に酒を買いに出て尻尾を掴ませてしまったグレゴリーのことを指しています。
また、強盗殺人犯を見かけて思わず追いかけたタイガー&バーナビーのことも指しているかもしれませんね。
#20 The darkest hour is just before the dawn.(夜明け前が一番暗い)
苦難や雌伏の期間は、終わりかけの時期が最も苦しい。それを乗り越えれば、事態が好転するだろう。
引用:コトバンク
この回では、ユーリの母が殺され、タイガー&バーナビーの違反行為によりヒーローたちにさらに厳しい制約がかけられるという事態も重ねて起こりました。
しかし、ユーリは初めて幻覚として見ていた父親に認められ、ようやく縛られていた過去から脱却できそうな予感が。
辛いエピソードですが、同時に夜明けも感じさせます。
胸がギュッとなる話だったな…
#21 Nothing comes of nothing.(無から得られるものはなし)
無からは何も生じない、蒔かぬ種は生えぬ。大変でも、一歩を踏み出すことが重要です。
引用:シェーン英会話
ヒーローたちが避難所入りする当日、アッバス刑務所の囚人たちがXに感染し暴動が起きているというニュースが舞い込みます。
厳しい規制がかけられているにも関わらず、構わず野良ヒーローとして刑務所へ向かおうとするヒーローたち。
結果的にHERO TVの協力のもとヒーロー活動を行えることになり、踏み出した一歩が大きな一歩になりました。
#22 Coming events cast their shadows before.(事が起こる前に影がさす)
重大な事件の起きるまえに、そのきざしが現われること。
引用:英語ことわざ辞典
グレゴリーはミッションAの「A」がアッバス刑務所のことだと思わされていましたが、実はまだ裏がある様子。
何やら企んでいるロシツキーは、秘書を使って行動を起こします。
実はミッションAの「A」はアウロラのAだった、というところでエピソードが終わります。
#23 Lookers-on see most of the game.(見物人が最も状況を見ている)
当事者よりも、冷静な第三者の方が正しい判断をするというたとえ。
引用:英語ことわざ辞典
斉藤さんのラボで市長の会見を観ていたマッティアが市長の異変に気付き、まだ見ぬ犯人の狙いにも気付きました。
また同時刻、自室で虎徹が取り調べを受けた際の調書を見ていたユーリも、「MISSION A」と書かれているのを見て同じように察した様子。
まず目の前の敵と対峙しなければならないヒーローにはできないことに気付いてくれました。
#24 Union is strength.(団結は力なり)
一人一人の力は小さくても、団結して事に当たれば、大きな力を発揮することができるということ。
引用:英語ことわざ辞典
これはもう文字通りの展開ですね。
満身創痍でも救助活動に励むヒーロー、胸が熱くなりました
#25 Today is not just tomorrow's yesterday.(今日は、単なる明日の昨日ではない)
これは調べても出てこなかった…
何にも代えがたい特別な一日であること、のような意味ではないかなと思います。
今回の事件の幕がようやく下りた日でもあり、
虎徹がNEXTでなくなった日でもあり、
タイガー&バーナビーがバディヒーローとして闘った最後の日でもある。
シュテルンビルト市民にとっては特別な日になったのではないかと思います。
最後に
サブタイトルとストーリーの照らし合わせ、面白すぎてつい記事にしてしまいました。
英語版の和訳だけでも意味は分かるのですが、案外日本のことわざに直すと「あ、そういう意味!?」といいギャップを感じられて楽しい時間でした。
もっと深くストーリーの内部を切り取った記事もありますので、もしよければご覧ください♪
それではまた!