どうも!長十郎です。
発達特性のある子にとって、中学受験の勉強スタイル選びはとても悩ましいもの。
我が家も「家庭教師がいいのかな?」と始めてみたものの、実際にやってみると親の負担が予想以上に大きく…。
結果として、個別指導塾へ切り替えることにしました。
この記事では、家庭教師から個別塾へ変えた理由と、実際に感じている効果について、地方で中学受験を考える家庭の視点でまとめています。
参考になりましたら幸いです。
なぜ家庭教師を選んだのか?

最初に家庭教師を選んだ理由
小4になり中学受験に向けて準備を始めた頃、まず最初に明光義塾の体験授業に参加してみました。
歩いていける距離だったし、大手だったのでとりあえず、という感じで。
教室内の雰囲気は落ち着いていて、教室長の方もとても丁寧に対応してくださり、親としては好感触。
ただ、騒がしい場所が苦手な息子にとっては、やはり集団空間での学習に少し不安がある様子でした。

結構静かだったんですけどね
そんな中、「家庭教師だったら勉強がんばる」と息子本人からリクエストがあり、まずは本人の希望通りにスタートしてみようと家庭教師を選ぶことにしました。
家庭教師派遣会社はテレビCMなどでもよく目にする大手を選択。
なかなか月謝が高かったので、いきなりプロ講師はハードルが高いと感じ、難関校を目指しているわけでもなく、まだ小4ということもあり「スタンダードコース(大学生講師)」を選択しました。
面談時に対応してくれた営業の方からも「今の状況ならこれで十分でしょう」と言われ、安心して契約に踏み切りました。
実際にやってみて感じたメリット・デメリット
メリット
- 派遣会社の中では最もリーズナブルなプランだったこと
- 年齢の近い大学生講師で、子どもと目線が近く、話しやすい雰囲気だったこと
- 自宅でリラックスした状態で授業を受けられるため、緊張せず学習できたこと
- 通塾の必要がないので、体力を温存できた
- カリキュラムを自由に調整できるなど、柔軟性が高かった
デメリット
- 一番安いコースとはいえ、個別指導塾の約2倍の費用がかかる
- 大学生講師は夏休みや年末年始に帰省・留学などで不在になることがあり、たびたび講師交代の対応が必要
- テキストの用意や指導方針の決定は親主導。こちらから要望を出さない限り、講師からの提案はほぼなし
- 教育プランナーの方は地方の中学受験事情に精通しているが、講師とプランナーが連携を取っていないため、親が講師に直接伝える必要がある
こんな人には家庭教師が合うと思う
家庭教師を実際に利用してみて、「こんな家庭なら合いそうだな」と思った特徴をまとめてみました。
- とにかく静かな環境で学習させたい人
- 使いたい教材や進度、カリキュラムが自分の中で明確な人
- コストはかかってもいいので、実力ある講師にしっかり教えてもらいたい人
例えばすでに中学受験塾に通っていて、大量の宿題を管理するために家庭教師を雇っているという話をよく聞きますが、まさにこの使い方がベストな気がするなと思ったりします。
テキストもカリキュラムも決まっていて、ただ問題を解かせて解説してくれたらいいので親としては講師に伝える内容がシンプルで済みます。
あとは、親と子だけだとギスギスしてしまうから家庭内に第三者が入ってほしいという場合も選ぶ理由としていいと思います。

ただし中受に精通したプロに限る!
家庭教師に限界を感じた理由

教材・進度管理が親次第で不安だった
家庭教師を始めた当初は、「家で落ち着いて学べるならそれが一番いい」と思っていました。
でも、しばらく続けていくうちに、受験に向けて何をどの順で進めるべきか、肝心な部分がすべて親任せだということに気づきました。
私は中学受験の経験もなければノウハウもなく、「この子に合ったテキストは何? どのくらいのスケジュールで進めるべき?」と悩む毎日。
担当の講師は大学生で、中学受験については詳しくなく、頼りたかった教育プランナーにはなかなか連絡がつかない…。

最初からプロ講師を選べばよかったじゃんって話ですけどね…
でも、営業のときには「プランナーがしっかりサポートする」と聞いていたし、講師とプランナーがもう少し連携してくれると思っていたんですよね。
地方の中堅校を目指す子に合った教材や情報って、ネット上には本当に少ない!ようやく「これはいけそう!」という教材にたどり着いたんですけど、それが中学受験塾のテキストだったんですよね。
なんか、すごい無駄な時間を過ごした気持ちになってしまい。「塾に入っていれば、こんなに試行錯誤せずに済んだな」と心が折れてしまいました。
実際、その時私が選んでいたテキストは息子には難しすぎたようで、それもまた自己判断の限界を感じる一因になりました。
もちろん、講師の人柄はとても良くて、息子にもよく合っていたと思います。

合う人を探し出す力は本物だなと感じました
もし学校の補習や、受験ではなく日常学習のサポートが目的なら、家庭教師はかなり心強い存在だったと思います。ただ「中学受験で合格を目指す」となったとき、親の手探りでは限界があるなと痛感しました。
自宅だと緊張感がないため集中しきれない
もうひとつ気になっていたのは、自宅という環境の“ゆるさ”でした。
家庭教師は、自分のテリトリーである「家」に先生を呼ぶ形になります。これが息子にとっては緊張感を生まない環境だったようで、集中力が長続きしない場面が多々ありました。
個別指導塾に切り替えてからは、塾から帰ってきたあとの表情や発言から、集中できていたんじゃないかな?と思える日が増えたんです。 家ではなかなか見られなかった「やりきった感」や、ほんの少しの疲労感みたいなものが感じられるというか。直接見ているわけではないですが、場所が変わることで気持ちの切り替えがうまくできるようになったのかもしれません。
発達特性との相性が悪そうだった
「中学受験といえば集団塾」というのが王道ではありますが、うちの場合は最初からその選択肢はありませんでした。
というのも、息子は多人数で騒がしい環境が苦手で、注意が逸れやすく、集団指示が通りにくい特性があります。 小4当時の担任の先生も「個別の方が向いていると思う」と言ってくれていましたし、親としても同感でした。
また、境界知能という特性から、授業の理解に時間がかかることや、集団のペースについていけるかどうかという点でも不安がありました。 単元ごとの理解度にムラがあったり、最初は調子が良くても後半になると集中力が切れてしまったりと、本人に合った進度で進められるかどうかがとても重要です。
わざわざ苦手な環境に放り込んでストレスをかけてまで、集団塾で鍛えようとは思えませんでした。もちろん、「集団での聞く力を鍛えるために、あえて集団塾に通わせる」という方針もあるとは思います。ただ、それは学校で取り組めばいいことだよなと。

塾でまで無理に同じ負荷をかけなくてもね
本人の負担はできるだけ軽くして、本来の目的である“学習の定着”に集中できる環境を選びたいという思いが強かったです。
そもそも中学受験塾がない
もうひとつの理由は、「選びたくても選べなかった」というシンプルな事情です。
私たちが住んでいる地域では中学受験文化があまり盛んではありません。中学受験専門の集団塾というもの自体が、ほとんど存在しないんです。
「中学受験にも対応してますよ」といった小規模な集団塾はちらほらあるものの、カリキュラムや指導体制が十分かどうか不安が残りました。また、通学圏内には有名な大手塾の校舎もあるにはあるのですが、そこは自転車がずらっと並ぶような人気校舎で、見た目からしても人数がかなり多そう。 本人の特性を考えると、「あの環境では通う前から気後れしそうだな……」と思い、自然と選択肢から外れていきました。
個別指導塾に切り替えた理由と決め手

候補に挙がった塾と比較したポイント
家庭教師から他の学習方法へ切り替えるにあたって、次に考えたのが「個別指導塾」でした。 当初は「家庭でリラックスした状態で教えてもらえること」が魅力で家庭教師を選んだものの、実際には進度管理や教材選びがすべて親任せで、想像以上に負担が大きかったのが現実。
一方、個別指導塾は
- 教材やカリキュラムが最初から決まっており、都度小テストなどで定着度を確認で きる
- 料金は家庭教師の約半分程度と、かなり抑えられる
- 授業の進度や方針を塾側が管理してくれる・教室が静かで集中しやすい環境が整っている
といった特徴があり、「親があれこれ模索する必要がない」ことが何より大きな魅力でした。

塾、ほんとにありがたい存在です
また、家庭教師だと講師と親のマンツーマンで完結するぶん、誰にも相談できない孤立感がありましたが、個別塾には塾長や教室長のような管理者がいて、「第三者に相談できる仕組み」があるという点でも安心感がありました。そのうえで、「個別指導形式なら息子のような特性を持つ子にも合いやすいかもしれない」と感じ、集団塾ではなく個別指導塾を軸に探していくことに決めました。
なぜ明光義塾を選んだか?

明光義塾に体験通塾してみたときの印象
最終的に我が家が選んだのは「明光義塾」でした。理由は一言で言えば、中学受験に対する温度感が自分と合っていたからです。
まず、明光義塾は家から徒歩圏内。子どもが一人でも無理なく通える距離にあるというのは、通塾を継続する上で大きなメリットでした。
近隣にはもう一つ個別指導塾があり、そちらも検討しましたが、体験や面談の際、塾長が中学受験に対してやや消極的な印象を受けました。 「教科書準拠のワークをやっていれば大丈夫」 「そんなに力を入れなくても受かるでしょう」といった言葉に、どうしても違和感があったんです。 もちろん、そうした考え方が合うご家庭もあると思いますが、私は息子の学力や性格を踏まえると、ある程度本腰を入れて対策する必要があると感じていました。

反復しないと覚えられないし、地方だからって甘く見てるとダメな気がする
同じ中学受験対応でも、例えば利用していた家庭教師派遣会社の教育プランナーも受験用テキストを使うと言っていたし、そのくらいの本気度が欲しかったんです。
子ども自身は「どっちの塾でもいい感じだったよ」という感じでしたが、やはり塾は子ども以上に親が信頼できるかどうかが重要だと感じていて、「親としてストレスが少ないこと」を優先させてもらいました。
その点、明光義塾は
- 地方の中学受験対策に対応したテキストを使用
- ノートの取り方・式の書き方といった基礎から丁寧に指導
- “基礎だけで十分”とは考えず、もう一歩踏み込んだ学習も推奨
といった姿勢で、中学受験を軽視せず、前向きに取り組んでくれそうだと感じました。私の考え方とも近く、安心して任せられると感じたのが決め手です。
講師陣は大学生が中心であることは承知していますが、正社員である塾長の目が常にある環境という点で、家庭教師よりも安心感がありました。
さらにその教室の口コミを調べた限りでは悪くなく、教室の雰囲気が落ち着いているという声も多くて。
実際、体験で訪れた際も、静かな空間で集中できそうな印象を受けたのを覚えています。
実際に通って感じている効果と変化

勉強習慣がついた・集中時間が伸びた
塾に入ったのは小4の春休み。ほぼ小5というタイミングでした。
塾に通うようになって一番変わったのは、「勉強すること」が日常の中に自然と組み込まれるようになったことです。息子は毎回のように「90分、めちゃくちゃ早かった!」と達成感のある表情で校舎から出てきます。 家庭教師のときは自宅でのんびりしすぎていた部分があったので、ある程度の緊張感ってやっぱり大事なんだなと改めて感じています。

集中力ないのを気にしてたけど、やっぱ環境が大事なんだなあ
また、塾では毎回適切な量の宿題を出してくれるため、「今週はどこまで勉強すればいいのか?」が明確になりました。
家庭教師のときは宿題がほとんど出されず、親の私が「これでは全然足りない」と焦って、毎回あれこれと課題を追加していたんですよね…。
そのストレスがなくなっただけでも、親としてはかなり楽になりました。
親が管理せずとも進度が保たれるように
さらに大きかったのが、教材選びやスケジュール管理のストレスがゼロになったことです。
塾が選んだテキストに沿って授業が進み、間違えた問題の解き直しや宿題の進捗管理をする程度の関わりで済むようになりました。
もちろん、完全に塾任せというわけではなく、我が家では親がある程度フォローもしていますが、「あれもこれも親が決めなきゃ…」という状態からは脱却できたのが大きな変化です。
塾長いわく、「宿題のチェックなどもまったくしない親御さん多いんですよね 」とのことで、この地域ではそれぐらいの温度感なんだな…と改めて感じましたが、我が家のように“自走なんて夢のまた夢”な子には、ある程度の親の関与は必要不可欠。
とはいえ、塾を軸に据えることで、親が背負う管理の重さはかなり軽くなりました。
発達障害・境界知能の子にとっての個別指導塾のメリット

少人数でプレッシャーが少ない
今通っている塾は、講師1人に対して生徒が最大3人というスタイルです。 とはいえ小学生の生徒がそこまで多い塾ではないので、1対2の日がほとんど。 日によってはほぼマンツーマンになることもあるようです。
家庭教師と比べて費用はかなり抑えられるのに、ほぼ同じような手厚さで見てもらえるという意味で、費用対効果の高さは抜群です。また、他の生徒と直接コミュニケーションを取るわけではありませんが、同じ空間で一緒に勉強を頑張っている子がいるというだけで、子どもの中での「頑張るスイッチ」が入るように見えます。

中受する子は少ないけど、同じ学年の子はちらほらいるみたい
完全な一対一の家庭教師だと、どうしてもなあなあになってしまうこともありましたが、今の塾はプレッシャーが少なく、かつ程よい緊張感が保たれるという点で、非常にバランスが良いと感じています。
特性に応じた声かけや進め方に柔軟に対応してくれる
個別指導塾といえど、もちろんカリキュラムはある程度決まっています。 面談では「もう少しスピードアップできるといいですね」といった言葉をいただくこともありますが、それでも無理に急かすことはなく、その日の理解度に合わせて宿題の量や内容を調整してくれる柔軟さがあります。
息子のように、その日のコンディションで集中力に波があるタイプの子どもにとっては、本当にありがたい対応です。「今はちょっと調子悪そうだな」と思ったときも、講師の先生が様子を見ながら声かけや進め方を変えてくれているようで、親としては安心して任せられます。
家庭教師より外の世界に近く、社会性を育てやすい
個別指導塾に通うようになってから、息子の中で“自分で通っている”という実感があるようで、ちょっと誇らしげな様子を見せることがあります。
これまで息子は、習い事らしい習い事をしたことがなく、放課後等デイサービスに通う生活が中心でした。 自分の足で、学びの場に通っているという経験自体が、息子にとっては新鮮で、ちょっと大人になったような気分なのかもしれません。もちろん、発達特性を持つ子どもにとっては、外の学習環境が必ずしも合うとは限りませんし、塾側の理解度にも差があるのが正直なところです。 実際、別の塾を検討した際には、「そういう特性のあるお子さんは…」と塾長がかなり萎縮してしまい、こちらも気まずくなった経験がありました。

受け入れるとは言われたものの、歓迎されてはいないなと思うと足が遠のきますよね…
でも、今通っている個別指導塾はそういった点で構えずに接してくれていて、特性があっても落ち着いて学習できる環境さえ整えば、何の問題もないということを感じています。他害や極端なパニック行動がない子であれば、個別塾でも十分やっていけると思いますし、何より「家ではない場所で、人と関わりながら学ぶ」という経験そのものが、少しずつ社会に出る準備になっているような気がしています。
まとめ|家庭教師か塾かで迷っている人へ
我が家の決断と今のところの満足感
最初は家庭教師から始めた我が家ですが、教材やスケジュールの管理が親の負担になってしまい、思い切って個別指導塾に切り替えました。 実際に通い始めてからは、息子の学習習慣や集中力に良い変化が見られるようになり、今のところこの選択は我が家にとっては正解だったと感じています。
発達特性があっても、塾でうまくいく例はある!
「塾ってうちの子に合うのかな?」 そんな不安は、私たちもずっと抱えていました。
でも実際に通ってみると、静かで落ち着いた教室で、個別に配慮してもらえる環境なら、子どもが安心して学べることが分かりました。
特に発達特性があるお子さんにとっては、少人数制や丁寧な対応が得られる個別指導は、大きな助けになると思います。
明光義塾はこんな子におすすめ
我が家が通っているのは【明光義塾】ですが、これはあくまで近所にあった教室の雰囲気や塾長との相性が良かったからです。
同じ明光義塾でも、教室によって塾長の考え方や対応は違うと思うので、実際に見学に行って、塾長と話してみるのが一番です。 発達特性への理解があり、受験への温度感が合うと感じられたら、安心して任せられると思います。
また、他の個別塾にも良いところはたくさんあると思います。 うちはたまたま、明光義塾の中学受験向けテキストや、塾長の姿勢が合っていたというだけなので、「明光義塾一択!」というつもりは全くありません。そのうえで、もし気になるようでしたら、まずは資料請求や体験授業を受けてみると、イメージが掴みやすいかと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また!