『ファイアーエムブレム 万紫千紅』に登場する踊り子、レダ。
彼女は楽器を奏でながら魔獣を召喚するという、かなり特殊な戦闘スタイルを持っています。
この「魔獣を呼び寄せる力」、『風花雪月』で見覚えがありませんか?
そう、前作・風花雪月のDLCに登場した、灰狼の学級のハピです。
ため息をつくだけで魔獣を呼んでしまうという、呪いのような体質を持った少女。
二人に共通するのは、四使徒ティモテの紋章が持つ「獣を呼ぶ力」。
今回はハピというキャラクターを深掘りしながら、『万紫千紅』レダとの共通点を探っていきます。
ハピとは|ため息で魔獣を呼ぶ少女
まずは基本情報から。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ハピ |
| 誕生日 | 帝国暦1159年1月15日 |
| 年齢 | 20歳(1部)→ 25歳(2部) |
| 身長 | 169cm |
| 所属 | 灰狼の学級(ヴォルフクラッセ) |
| 紋章 | ティモテの紋章 |
褐色の肌に、ややボサボサした赤髪。 無気力で何事にも冷めた態度をとる、ダウナー系の少女です。
他人に「期待すること」を嫌い、騎士や説教も苦手。
ため息を我慢しなければならない環境にいるせいか、常にどこか疲れたような空気を纏っています。
一方で、親しい相手には独特のあだ名をつける癖があります。
ユーリスは「ユリー」、コンスタンツェは「コニー」、バルタザールは「バルト」。
三級長もそれぞれ「ガーティ」「ディミ」「クロ」と呼んでいて、なんだかんだ人との距離を縮めようとしているのが伝わってきます。
悲劇的な生い立ち|コルネリアの実験台
ハピの過去はかなり壮絶…。
ティモテの隠れ里出身
彼女の出身は、四使徒ティモテの血を引く者たちが暮らす隠れ里。
表の歴史から消えた紋章を守り続けてきた一族ですね。
9歳のとき、ハピは里の外へ出てしまいます。
そこで待っていたのは、闇に蠢く者の一人、コルネリアでした。
魔道の実験台にされた少女
コルネリアに攫われたハピは、魔道の実験台にされます。
目的は、ティモテの紋章が持つ「獣を呼び寄せる力」の増幅。
その結果、彼女は「ため息をつくだけで魔獣を呼んでしまう」という体質になってしまった。
生理現象ひとつ自由にできない。
ため息をつきたくなるような状況でこそ、絶対にため息をついてはいけない。
あまりにも残酷な呪いです
リンハルトの推測によれば、これはティモテの紋章が本来持つ力が過剰に引き出された結果とのこと。
また、実験の影響で髪や目の色が後天的に変わった可能性も示唆されています。
教会への不信感
実験から解放された後、ハピはセイロス聖教会に保護されます。
ただ「保護」とは名ばかりで、実態は幽閉でした。
体質が手に負えないという理由で、アビスに閉じ込められたのです。
教会に対して強い不信感を抱くのも無理はない出来事です。
ティモテの紋章と「獣を呼ぶ力」
ここからが本題!
四使徒ティモテとは
フォドラには「十傑」とは別に「四使徒」と呼ばれる存在がいました。
聖オーバン、聖ノア、聖ティモテ、聖シュヴァリエの4人。 彼らの紋章は歴史の表舞台から消え、「失われた紋章」と呼ばれるようになります。
ティモテの紋章は、その中でも特に異質な力を持っていたようです。
紋章の本来の力|獣を呼び寄せる
ティモテの紋章には「獣を呼び寄せる力」があるとされています。
ゲーム内での効果は「回復魔法使用時にまれに回数消費をなしにする」という地味なものですが、設定上の力はもっと恐ろしい。
本来は獣を呼び、従える力だったのかもしれません。
それがコルネリアの実験によって暴走し、「呼ぶだけで制御できない」状態になってしまった。
ハピのため息が魔獣を呼ぶのは、この紋章の力が原因です。
呪いとして生きる
ハピ自身はこの体質を疎んでいます。
長十郎当然だよなあ
でも興味深いのは、全ルートの単独エンドで描かれる彼女のその後。
呼び寄せてしまった魔獣を逆に利用して、闇に蠢く者の残党と戦ったことが示唆されているんです。
自分を苦しめた力で、自分を苦しめた連中に復讐した。
このあたり、『万紫千紅』のレダと重なる部分になるのかもしれないですね。
ダスカーの悲劇の証言者|パトリシアとの接点
ハピには、物語上かなり重要な役割があります。
コルネリアの隠れ家で見たもの
ハピがコルネリアに捕らえられていたのは1168年頃。
その隠れ家に、ある女性が頻繁に訪ねてきていました。
ディミトリの継母、パトリシア(旧名アンゼルマ)です。
エーデルガルトの実母でもある彼女が、なぜコルネリアのもとに?
パトリシアとコルネリアの密約
ハピの証言によると、パトリシアとコルネリアは「古い友人」だったとのこと。
パトリシアは夫であるランベール王に隠れてコルネリアと接触し、何らかの密約を交わしていた可能性があります。
そしてその後に起きたのが「ダスカーの悲劇」。
ランベール王が命を落とし、ディミトリの人生を狂わせた事件です。
ハピがいなければ、この裏側は闇の中だったかもしれません。
ディミトリの中に見た「母の面影」
ハピはディミトリと接したとき、彼の中にパトリシアと同じ「雰囲気」を感じ取っています。
血の繋がりはない継母と継子。
でもどこか似たものを抱えている。
彼女の観察眼の鋭さが光るエピソードですよね。
ちなみにハピはパトリシアに好感を持っています。
捕らわれていた自分の境遇に憤ってくれた、数少ない人物だったから。
ダスカーの悲劇後のパトリシアは消息不明です…
支援会話から見る人間関係
ハピの人間関係は、意外な繋がりが多いんです。
ディミトリ|継母の真実を知る鍵
前述の通り、ハピはディミトリにとって重要な証言者です。
彼が追い続けてきた「ダスカーの悲劇」の真相。
その裏側にいた継母パトリシアの行動を、ハピは直接目撃していた。
支援会話では、ハピがディミトリに過去の記憶を語る場面があります。
彼にとっては辛い真実かもしれないけれど、知らなければ前に進めない。
ハピの証言がなければ、ディミトリは永遠に継母の真実に辿り着けなかったかもしれません。
エーデルガルト・リシテア|実験体としての絆
『無双 風花雪月』では、ハピとエーデルガルト、リシテアの外伝が追加されています。
三人の共通点は「闇に蠢く者の実験台にされた」という過去。
エーデルガルトは紋章を二つ刻まれ、リシテアも同様の実験で寿命を削られている。
ハピはため息で魔獣を呼ぶ体質にされた。
それぞれ違う形で傷を負いながら、同じ敵に人生を狂わされた者同士。
闇に蠢く者が話の中心になった『無双』ならではの組み合わせですね
『万紫千紅』レダとの繋がり
さて、ここからがタイトル回収です。
レダも魔獣を操る力を持っている
『万紫千紅』に登場する踊り子、レダ。
彼女の戦闘スタイルは、楽器を奏でながら魔獣を召喚するというもの。
ハピと同じを持っているんですが、二人には決定的な違いがあります。
ハピはため息という生理現象で、意図せず魔獣を呼んでしまう。
レダは楽器や歌を使って、意図的に魔獣を操っている。
同じティモテの紋章の力だとすれば、レダは本来の使い方をしているのかもしれません。
「復讐」というテーマ
レダの台詞で印象的なのは、これ。
殺しても足りないほど憎い男がいる。だから、私は絶対に死なない
―「ファイアーエムブレム万紫千紅」初報PV
長十郎かなり重い!
ハピもまた、単独エンドでは呼び寄せた魔獣を利用して闇に蠢く者の残党と戦っています。
自分を実験台にした連中への復讐、と読めなくもない。
レダが誰に復讐しようとしているのかはまだ分かりませんが、ハピと同じような過去を持っているとしたら……闇に蠢く者、あるいはそれに類する存在が関わっているのかもしれません。
まとめ|ティモテの紋章が繋ぐ物語
今回は『万紫千紅』への橋渡しとして、ハピというキャラクターを深掘りしてきました。
この記事のポイント
- ため息をつくと魔獣を呼んでしまう体質は、コルネリアの実験によるもの
- ティモテの紋章が持つ「獣を呼び寄せる力」が過剰に引き出された結果
- ダスカーの悲劇の裏側を知る重要な証言者でもある
- エーデルガルト、リシテアとは「実験体」としての共通点を持つ
- 単独エンドでは、呪いを武器に変えて闇に蠢く者と戦っている
そして『万紫千紅』のレダも、同じく魔獣を呼び寄せる力を持っています。
ハピは制御できない呪いとして、レダは意図的に操る武器として。
同じ力でも、扱い方がまるで違う。
レダがティモテの紋章を持っているのか、それとも別の方法でこの力を得たのか。
「復讐」を掲げる彼女の過去に、ハピと似た悲劇があるのか。
『万紫千紅』での答え合わせが楽しみですね!

