『ファイアーエムブレム 万紫千紅』に登場する黒衣の剣士、ディートリヒ。
彼が持つ紋章は、十傑の一人であるラミーヌの紋章です。
この紋章、『風花雪月』をプレイした人なら見覚えがあるはず。
そう、死神騎士ことイエリッツァが宿していた紋章です。
端正な顔立ち、長髪、好戦的な性格。
二人の共通点はあまりにも多い。
今回はイエリッツァというキャラクターを深掘りしながら、『万紫千紅』ディートリヒとの繋がりを探っていきます。
イエリッツァとは|死神騎士の仮面を被る武術師範
まずは基本情報から!
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | イエリッツァ=フォン=フリュム(偽名) |
| 本名 | エミール=フォン=バルテルス |
| 誕生日 | 帝国暦1158年3月4日 |
| 年齢 | 21歳(1部)→ 26歳(2部) |
| 身長 | 193cm |
| 紋章 | ラミーヌの小紋章 |
ガルグ=マク大修道院の士官学校で武術師範を務める青年。
193cmという恵まれた体格に、端正な顔立ち。
でも纏う雰囲気は不気味で、「死合う」という言葉を多用する危うさがあります。
その正体は、夜な夜な暗躍する死神騎士。
1180年8月のフレン誘拐事件の裏にも、彼の影がありました。
意外な素顔
そんな物騒な彼ですが、甘いものと猫をこよなく愛しているという意外な一面も!
『無双 風花雪月』では猫の世話を焼く姿が描かれていて、そのギャップにやられた人も多いんじゃないでしょうか。
本名はエミール|バルテルス家の悲劇
イエリッツァの本名はエミール=フォン=バルテルス。
メルセデス=フォン=マルトリッツの異父弟でもあります。
紋章を巡る虐待
バルテルス家は帝国貴族の中でも、紋章の血統収集に異常な執着を持つ家でした。
当主である父は、紋章を得るためにメルセデスの母と再婚。
そしてエミールにラミーヌの紋章が宿ったことで、紋章を持たない異母兄たちから激しく憎まれるようになります。
父からは虐待を受け、兄たちからは憎悪を向けられる。
孤独な幼少期だったようです。
母と姉を守るために
エミールが8歳のとき、母とメルセデスは家を出奔します。
でも父はそれを許さなかった。
二人の居場所を突き止め、今度はメルセデスを後妻として娶ろうと画策したんです。
血の繋がりのない連れ子とはいえ、自分が育てた娘を、ですよ。
紋章の血を引く子を産ませるために。
それを知ったエミールは、衝動的に父を含む一族を殺害。
母と姉を守るために、修羅の道を選んだわけです。
紋章を持つことが果たして幸せなのか考えさせられますね…
エーデルガルトとの契約
事件後、エミールは皇女エーデルガルトに見出されます。
「エミール」としての死を偽装してもらう代わりに、彼女の懐刀として仕える契約を結んだ。
そして与えられた新しい名前が「イエリッツァ」でした。
帝国のフリュム子爵家を養子として継ぎ、表向きは貴族として振る舞いながら、裏では死神騎士として暗躍する。
二つの顔を持つ男の誕生です。
死神騎士という別人格
イエリッツァを語る上で避けて通れないのが、この「死神騎士」という存在です。
殺戮を好む人格の誕生
幼少期の凄惨な環境は、エミールの精神に深い傷を残しました。
その結果として生まれたのが、殺戮を好む別人格「死神騎士」。
強い相手と戦うこと、血を見ることを渇望する、危うい人格です。
イエリッツァとしての彼は物静かで、一人称も「私(わたくし)」。
でも死神騎士の人格が表に出ると、一人称は「俺」に変わり、好戦的な言動が目立つようになります。
自分を保つための人格でもあったのかも
それでも姉を守ろうとする
ただ、死神騎士となって敵対している場面でも、メルセデスには戦線離脱を警告する描写があります。
殺戮を好む人格であっても、姉だけは傷つけられない。
根っこの部分では、家族想いな弟のままなんですよね。
紅花の章では、己の罪を贖うまでは姉と共には暮らせないと決意する場面も。
修羅の道を選んだ自覚があるからこそ、姉の隣にいる資格がないと思っている。
不器用すぎる愛情の形です。
ラミーヌの紋章と英雄の遺産
ここからが本題です!
十傑ラミーヌとは
ユーリスやハピが宿していた「四使徒」の紋章とは異なり、ラミーヌは「十傑」の一人です。
十傑はフォドラの歴史において英雄として称えられ、その紋章は各国の貴族に受け継がれてきました。
ラミーヌの紋章もその一つで、メルセデスとイエリッツァ姉弟が宿しています。
遺産が複数存在する可能性
『風花雪月』本編で、ラミーヌの紋章に対応する英雄の遺産は「ラファイルの宝珠」とされています。
ここで気になるのが、『万紫千紅』のディートリヒが持つ「アンスウェラー」の存在。
彼の武器にはラミーヌの紋章石がはめ込まれており、「英雄の遺産」と明記されています。
ラファイルの宝珠、アンスウェラー。
長十郎対応する英雄の遺産が複数あるってこと?
ナバテアの眷属が複数いれば、紋章石も複数存在しうる。
『万紫千紅』でこのあたりの設定が掘り下げられるのかもしれません。
支援会話から見る人間関係
イエリッツァの人間関係、深掘りすると見えてくるものがあります。
メルセデス|姉弟の絆
イエリッツァにとって、メルセデスは守るべき存在であり、同時に自分の罪を突きつけられる存在でもあります。
幼い頃、母と姉を守るために一族を殺した。
その選択に後悔はないけれど、血に染まった手で姉の隣に立つ資格はない。
支援会話では、メルセデスがそんな弟を責めるどころか、受け入れようとする姿が描かれています。
「エミール」と呼びかける姉と、その名を拒むように「イエリッツァ」として生きる弟。
すれ違いながらも、互いを想い合っている。
紅花の章でしか仲間にならないのが惜しいくらい、二人の関係性は物語の核になっています。
ふたり一緒にいるところが見たくてメルセデススカウトしたなあ
コンスタンツェ|幼馴染としての過去
『無双 風花雪月』で追加された支援会話で明らかになったのが、コンスタンツェとの関係。
長十郎二人は幼馴染だったんですね!
没落前のヌーヴェル家と、バルテルス家。
帝国貴族同士として交流があったようです。
コンスタンツェの支援会話では、かつての「エミール」を知る者として、彼に接する場面があります。
「イエリッツァ」ではなく「エミール」としての過去を知っている数少ない人物。
灰狼の学級のメンバーとイエリッツァに接点があったというのは、意外な発見でした。
『万紫千紅』ディートリヒとの繋がり
さて、ここからがタイトル回収!
容姿と性格の酷似
『万紫千紅』に登場する黒衣の剣士、ディートリヒ。
端正な顔立ちに長髪、黒を基調とした装い。
見た目からしてイエリッツァを彷彿とさせます。
そして性格も似ている。
「剣で狩りたい」「血を見るには良い頃合い」
淡々とした口調で、こういう物騒なことを言うんですよね。
強者との戦いを渇望する姿勢、まさに死神騎士と重なります。
共通するラミーヌの紋章
ディートリヒのスキル欄には、ラミーヌの紋章が確認できます。
イエリッツァと同じ紋章を持っているということは、同じ血統である可能性が高いのでは?
先祖なのか、子孫なのか、それとも別の系譜なのか。
『万紫千紅』の時代設定が分かれば、もう少し絞り込めそうです
新たな遺産「アンスウェラー」
ディートリヒが持つ武器は「アンスウェラー」。
ラミーヌの紋章石がはめ込まれています。
ラファイルの宝珠に続く、二つ目のラミーヌの遺産。
一つの紋章に対して遺産は一つ、というわけではないんでしょうか?
このあたりの設定が『万紫千紅』で語られるのか、気になるところです。
まとめ|ラミーヌの紋章が繋ぐ物語
今回は『万紫千紅』への橋渡しとして、イエリッツァというキャラクターを深掘りしてきました。
- 本名はエミール=フォン=バルテルス、メルセデスの異父弟
- 紋章を巡る虐待の末、母と姉を守るために一族を殺害した過去を持つ
- 凄惨な環境が「死神騎士」という別人格を生み出した
- ラミーヌの紋章に対応する遺産は複数存在する可能性がある
- コンスタンツェとは幼馴染という意外な繋がりも
ディートリヒがイエリッツァの先祖なのか、子孫なのか、それとも別の系譜なのか。 新たな英雄の遺産「アンスウェラー」は、ラミーヌの紋章の歴史にどう関わってくるのか。
『万紫千紅』での答え合わせが楽しみですね。

