どうも!長十郎です。
TVアニメ化もされ大好評連載中の「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」。
まったく血のつながりのない三人が、それぞれの思惑のために仮初の家族を演じるお話です。
ストーリーの主軸は「家族愛」「戦争の阻止」。
この記事では、スパイファミリー内の「戦争」というキーワードにおいて一番のキーパーソンであるドノバン・デズモンドについて考えてみました。
謎に包まれている彼は一体どんな人物なのか?
事実から判断できることや推測などから紐解いていきます。
- ドノバン・デズモンドについて判明していることを整理
- ドノバン・デズモンドは善人か?悪人か?
- 戦争を望む理由は?
それではどうぞ!
ドノバン・デズモンドについて判明していること
- 政治家 / 国家統一党の総裁
- 表舞台に姿を現さないが、イーデン校の懇親会は例外
- 西国に対しての戦争を企てている
政治家 / 国家統一党の総裁
ドノバンは東国・国家統一党の総裁を務める政治家です。
戦時中は与党だったものの、終戦後は西国との宥和路線を推す国民党に取って代わられています。
与党だった当時ドノバンは首相として国のトップに君臨していました。
作中に度々出てくる「デズモンドグループ」という企業名。
デズモンド家は名家と言われていますが、政治家一家というわけではなく、このデズモンドグループの創業者一家としても有名なのかもしれませんね。
ドノバンが経営に直接関わっているかは分かりませんが、同じ一家の人間が中枢にいる企業ですから何らかの地位にはついていそうです。
表舞台に姿を現さないが、イーデン校の懇親会は例外
ドノバンは、国家統一党が野党になってから表にはほとんど姿を見せなくなったとのこと。
しかし、息子が通うイーデン校の懇親会には必ず出席するようで、作中でも実際に姿を現していましたね。
懇親会はハイレベルのセキュリティが徹底され、かなりの用心深さで知られるドノバンが出席を決めるのも納得の物々しさでした。
現状ドノバンに直接接触できる機会はこの懇親会のみ。
そのため黄昏が所属するWISEもここに狙いを定めています。
西国に対しての戦争を企てている
ドノバンが戦争を企てていることは確定しており、最終的には黄昏がドノバンと継続的に接触する中で戦争計画をやめさせることがストーリーの主軸。
原作者の遠藤先生もドノバンのことを「ラスボス」と明言していました。
ドノバン・デズモンドは善人?悪人?
未だ謎が多いドノバンですが、黄昏がイーデン校内で接触に成功した際、意外なほどの満面の笑みを見せたことで「ドノバン実は良い人なのでは…?」という声がファンの間で囁かれています。
実際はどうなのでしょうか?
先に私なりの考察を述べますと、
悪人だが、人としての情がないわけではない
という人物ではないかと思います。
その結論に至った経緯として、ひとつひとつ考えていきたいと思います。
善人説の根拠
ロイドに対して見せた笑顔
この笑顔を、ロイドを慮り大らかに接してくれたと捉えるか、これ以上ロイドに踏み込ませないようけん制したと捉えるか。
間違いなく後者だよな…
これがドノバンが善人であることの証明にはなりません。
ダミアンとの約束を守り「よくやった」と声をかける
ドノバン本人は「気まぐれ」だと言っていましたが、多忙な中ダミアンにわざわざ時間を作っていました。
しかし父親ですから、これが善人と言えるかは微妙なところ。
正直父親として当たり前のことです。
むしろ、ダミアンに対しては別に憎く思う理由はないが、特に期待もしていないという考えが透けて見えたような気がします。
ドノバンの用心深さは実の家族に対しても発揮されるようです。
まあ子どもはうっかり外で何言うか分かんないしなあ…
グルーマン製薬を好条件で買収した
倒産の危機に陥っていたグルーマン製薬を、最大限尊重したやり方で買収したデズモンドグループ。
そのやり方とは、グルーマン製薬の社員はほぼそのまま残した状態で、経営陣のみデズモンドグループが代わるというもの。
グルーマン製薬の社長も感謝していました。
これも善人の根拠と言うには弱いですね…
デズモンドグループの印象を悪くしないための戦略と考えるのが妥当かと思います。
悪人説の根拠
軍事企業とビジネスパートナーの関係性を築いている
デズモンドグループは、東国の大手軍事企業・ブラックベルとビジネスパートナーを結んでいます。
「軍事企業=悪」は暴論ですが、軍事力を持つことに対して前向きな姿勢であることは間違いないと思われます。
プロジェクト<アップル>を主導していた可能性
プロジェクト<アップル>
―シルヴィア・シャーウッド「SPY×FAMILY」19話より
東国旧政権下 軍事目的でIQの恐ろしく高い動物を生み出そうとしていた研究だ
旧政権下というのは、ドノバンが総裁を務める国家統一党が与党だったときのこと。
与党だった当時ドノバンが国のトップだったかどうかは分かりませんが、プロジェクト<アップル>に深く関わっていた可能性は大いにあります。
西国外相の暗殺を企てた可能性
また、プロジェクト<アップル>が失敗に終わったあとの動物は、作中でテロの実行犯である大学生たちの手に渡っていました。
資金の乏しい一介の大学生が国から実験動物を持ち出せる可能性は薄いため、大学生に実験動物を流し、テロのきっかけを与えた存在がいるのではないか?
それがデズモンドグループなのでは?という説があります。
西国のブランツ外相暗殺未遂事件の直前、黄昏と接触したシルヴィアがこう言っていました。
デズモンド周りのいくつかの企業で怪しい金の動きが増えてきた
―シルヴィア・シャーウッド「SPY×FAMILY」17話より
このすぐ後に起こった、多額の資金が必要になる実験動物を使った爆破テロ。
デズモンドグループが全くの無関係とは思えない流れです。
製薬会社を買収しドーピング剤を開発した可能性
ドノバンの次男・ダミアンのクラスメイトでもあるジョージ・グルーマン。
彼の父親が経営するグルーマン製薬が倒産の危機に瀕し、デズモンドグループが買収したという出来事がありました。
かなり温情的な条件の買収だったようで作中ではややほっこりするお話として描かれていましたね。
しかしその後、黄昏と後輩の夜帷による闇テニスクラブへの潜入任務でこんなものが登場しました。
来たる東西競技祭に向けて政府と合同開発中のドーピング剤「OSO-R」
「SPY×FAMILY」31話より
そいつを使わせてもらいます
製薬会社とデズモンドグループとの繋がりが描かれたあとに、この展開。
デズモンドグループが政府とグルーマン製薬との間を取り持つパイプの役割を果たし、軍事利用するための薬を開発させているのでは?という説もあります。
このように、ドノバン・デズモンドに関わるきな臭い疑惑は枚挙に暇がありません。
やはりドノバンは「善人か悪人か」で言うならば限りなく「悪人」寄りであると思われます。
しかし人としての温情がないわけではないと思われるので、黄昏を始めとするフォージャー家と接触することで、戦争に対しての姿勢を揺らがせることができるのか?今後が楽しみですね。
ドノバン・デズモンドはどうして戦争を望むのか?
彼が西国との戦争を企てていることは間違いないとして、なぜそこまでして戦争をすることにこだわるんでしょうか?
作中での数少ないドノバンの描写から、少し彼の過去をうかがわせる発言をピックアップしてご紹介します。
血の繋がった子であろうが しょせんは他人
ードノバン・デズモンド「SPY×FAMILY」38話より
他人を真に理解するのは不可能だ
人と人は結局 永遠に分かり合えん
ドノバンの用心深さは作中の通りですが、自分以外の他人は一切信用していないというのが分かる発言です。
ここまで徹底するということは、何か過去に、他人を信じたことで手痛い失態を犯したことがあったのでは?
その経験から、現在の強固なまでの姿勢に繋がっているのではないかと思ったりしました。
ドノバンの過去も見てみたいなあ
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました!
最後に、この記事のまとめを。
- 東西の戦争を企て準備を進めていることは間違いない
- 限りなく「悪人」寄りだが人としての温情がないわけではない
- 他人を一切信用しなくなったきっかけが過去にあった?
まだまだ謎の多いドノバン・デズモンド。
今後の展開が楽しみですね。
それでは、また!
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