どうも!タイバニオタクの長十郎です。
TIGER&BUNNY2の作中で登場するキャラクター、L.L.オードゥン。
ヒーロー狩りとして悪名高い人物と思いきや善人のような顔を見せたりと、本当はどんな人物なのかよく分からない人物ですよね。
この記事では、L.L.オードゥンについて明らかにされていることを元に、彼がどういう人物だったのかを掘り下げてみました。
- L.L.オードゥンがどんな人物だったのか
- L.L.オードゥンについて明らかになっていること
- L.L.オードゥンはなぜヒーロー狩りを始めたのか
しばしお付き合いいただければ幸いです。
結論:L.L.オードゥンとは?
L.L.オードゥンとはどんな人物なのか、先に私が出した結論を出しておきます。
暴走しがちな性格と、ずば抜けて強力なNEXT能力が生んだ悲劇の人
根っからの悪人ではなく、社会によって悪人にさせられてしまった一面も持っている人物だと感じています。
ここから先は、そう思うに至った事実や推測・考察を書いていきますね。
L.L.オードゥンについて明らかになっていること
タイバニ2作中でL.L.オードゥンについて言及された内容をまとめました。
18年前から殺人罪で服役中
作中でL.L.オードゥンについてのニュースが流れており、彼が逮捕されたのは18年前と分かっています。
ヒーローミュージアムのL.L.オードゥンコーナーには「Mr.レジェンドには敵わなかった」という記述があったためMr.レジェンドに敗れて確保されたのかと思っていましたが、実際には違っていたようで…
オードゥンってやつをさっさと捕まえろ!警察に圧をかけるんだ!
俺が戦って負けたらどうする!
―Mr.レジェンド「TIGER&BUNNY2」エピソード20より
L.L.オードゥンが捕まる直前にはすでにMr.レジェンドの能力減退は進んでおり、上記の通り八百長によって何とか確保できた模様。
オードゥンを私の手で捕まえることができず残念だ
あとは司法の判断に
―Mr.レジェンド「TIGER&BUNNY2」エピソード20より
八百長を仕組んでも結果的にMr.レジェンドによって確保することは敵わなかったようで、ヒーローミュージアムの展示の記述とは矛盾を感じます。
詳しくは後述しますが、L.L.オードゥンとMr.レジェンドは同じ能力(ハンドレッドパワー)の持ち主。
しかし再発動までのインターバルが、Mr.レジェンドは60分に対しL.L.オードゥンはわずか1分。
さらにMr.レジェンドは減退して発動時間が短くなっているため、まず勝ち目はないはず。
それでも「Mr.レジェンドに敵わなかった男」として情報操作されているところを見ると、不遇な印象を受けます。
L.L.オードゥンの不遇はMr.レジェンドにも原因あり
L.L.オードゥンは本当に長年服役するほどの悪党だったのか?という疑問の答えに辿り着くには、Mr.レジェンドの存在は外せません。
彼は殺人罪で服役しています。
彼が行っていた「ヒーロー狩り」でヒーローを殺めてしまったのかと思いきや、どうやらそうではない様子。
L.L.オードゥンをヒーローだと尊敬するトーマスと、マネージャーのカルロッタのやり取りでL.L.オードゥンが犯した罪について言及されていました。
カルロッタ:彼はヒーローじゃない!しかも殺人罪で服役中の身よ
トーマス:あれは不運が重なったアクシデントで…
カルロッタ:不運だろうが、そのアクシデントで罪のない警察官が何人犠牲になったと思ってるの?
―「TIGER&BUNNY2」エピソード16より
トーマスの尊敬ぶりからして、L.L.オードゥンが行っていたヒーロー狩りはあくまでヒーローを「倒す」もの。
殺人を犯してしまったのは事故だったとトーマスは言っています。
逮捕時の様子を見ると、確保するために警察が用意したロープがL.L.オードゥンに絡まり、ロープを持っている警察官が振り回されています。
恐らくこの警察官たちが犠牲になったのでしょう。
警察をここまで躍起にさせたのは誰でしょうか?
それは「警察に圧をかけろ」と命令していたMr.レジェンドです。
彼の八百長がなければ出なかった犠牲なのです。
L.L.オードゥンの不遇は、Mr.レジェンドによってもたらされた部分も大いにあると感じます。
司法局に認められなかったヒーロー
父親が犯罪者だったことで司法局からヒーローの認可を受けられなかったため、違法を承知で野良ヒーローとして活動。
―ヒーローミュージアム展示物「TIGER&BUNNY2」 エピソード8
L.L.オードゥンの優れたフィジカルならばあっさりヒーロー資格を得られるはずですが、「父親が犯罪者」という一点だけで認可を受けられなかった模様。
力をコントロールできない
そもそも力をコントロールできない時点でヒーローとは呼べないでしょ
―カルロッタ・リンデル「TIGER&BUNNY2」エピソード16より
トーマスとカルロッタの会話の中で出たこの言葉。
「力をコントロールできない」とは具体的にどういうことなのか、予想は2種類あります。
- NEXT能力を制御できていない
- 精神的に暴走しやすい性格である
少なくとも作中で(増幅剤なしの場合)能力が暴走している描写はなかったので、恐らく後者なのではないか?と考えています。
L.L.オードゥンは18年間服役していた中で、収監され10年経ったころから「自分はヒーロー」だと思い込んだ、とのことでした。
かなり思い込みの激しい性格をしていると考えると、やはり後者かなと思っています。
NEXT能力はハンドレッドパワー
L.L.オードゥンのNEXT能力は、作中史上4人目のハンドレッドパワーです。
しかし他の3人と圧倒的に違う点がひとつ。
それは、再発動までのインターバルが1分だけであること。
他の3人は1時間に5分という制限ですので、インターバルは60分。
1分だけの回復時間なんて、ほぼ常にハンドレッドパワーでいられるようなものです。
作中で登場するハンドレッドパワー持ちは、合計4名。
その中で現在でも能力を保っている人物がほとんどいないことから、強力が故にかなり不安定な力なのかもしれません。
鏑木・T・虎徹 | 能力減退→発動時間1分で安定→完全に消滅 |
バーナビー・ブルックスJr. | 怪我によるものと思われる能力値の下降 |
Mr.レジェンド | 能力減退(程度は不明) |
L.L.オードゥン | 減退なし |
ずっと収監され能力を使えない状況だったL.L.オードゥンのみが能力に変化がないことから、能力を使った回数や頻度が関係している可能性もありそうです。
なぜヒーロー狩りを始めたのか?
司法局から正式なヒーローとして認められなかったため、野良ヒーローとして活動を始めたL.L.オードゥン。
ここまでの経緯はよく分かるのですが、問題はこの先。
野良ヒーローになるのは分かるとして、なんでヒーロー狩りを…?
「ヒーローになりたい」から「ヒーローを倒す」に繋がる動機をいくつか考えてみました。
- 司法局に認められたヒーローより自分の方が優れていると証明したかったから
- ヒーローを恨むきっかけとなる出来事があったから
- ウロボロスに唆されたから
候補1:司法局に認められたヒーローより自分の方が優れていると証明したかったから
全盛期のMr.レジェンドでさえ勝てたか怪しいほどの実力を持つ彼なら、当然他のヒーローに圧倒的な差をつけて勝てるはず。
日々野良ヒーロー活動をする中で自分はちっとも世間から認められず、自分より弱い正規ヒーローが認められる様を目のあたりにし続けたら、自分の能力の強さを証明したくなってもおかしくはありません。
ヒーローを倒すことで「自分こそがこの街を守れる」と証明したかった、という可能性はあると思います。
候補2:ヒーローを恨むきっかけとなる出来事があったから
候補2は候補1と似た流れで、日々の活動で自分より弱いヒーローたちばかりが持てはやされることに業を煮やし、逆恨みのような形で現ヒーローに恨みを持った、というパターンも考えられます。
かなり飛躍した考えですが、L.L.オードゥンは思い込みが激しい性格だと仮定した場合、十分有り得るのではないでしょうか。
作中でもヒーローが極悪人だとグレゴリーに吹き込まれ、何人か倒したあとにようやく「本当に悪人なのか?」と気付いていました。
一旦これ!と思ったら一直線に突っ走って、周りが見えなくなるタイプなのかもしれません。
候補3:ウロボロスに唆されたから
3つ目の候補は完全に推測ですが、この可能性もあるなと考えた理由は以下の2つ。
- L.L.オードゥンが活動していた時期は、すでにシュテルンビルトにもウロボロスが浸食していた
- ヒーローに強大なライバルが現れる構図はマーベリックの利益に繋がる
シュテルンビルトとは切っても切り離せない存在であるウロボロス。
L.L.オードゥンが活動していた時期は、HERO TVがすでに隆盛を極めている時代。つまり、マーベリックとウロボロスがしっかり繋がっている時期です。
そもそもマーベリックがウロボロスと手を組んだのは、エンターテインメントとして盛り上がる大きな犯罪を故意に起こしてHERO TVを盛り上げるため。
マーベリックの理想に、L.L.オードゥンはかなり必要な存在です。
そこでウロボロスの配下からL.L.オードゥンに「ヒーローに勝てばヒーロー資格を与える」などと耳聞こえのいいことをちらつかせて、ヒーロー狩りをするよう仕向けたのではないでしょうか。
最強のヒーロー・Mr.レジェンドと同じ能力を持つL.L.オードゥンが戦う姿は、さぞかしTVショーとして盛り上がっただろうと思います。
もしこれが本当だとしたら可哀想な人だな…
以上のことから、L.L.オードゥンは
暴走しがちな性格と、ずば抜けて強力なNEXT能力が生んだ悲劇の人
ではないかなと考えています。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました!
能力は弱すぎてもダメ、強すぎてもダメと、NEXTが社会の中で生きていくのはどちらにしても大変そうです…
現状のヒーローシステムは、本当に一部のNEXTにしか日の当たらない仕組み。
これを根本から変えないと、第二・第三のL.L.オードゥンが現れてしまうかもしれません。
変革のときが来ているのかもしれないですね。
続編求む!!!
タイバニをより深く楽しむためのお手伝いができていたら嬉しいです。
他にもタイバニの記事をご用意しておりますので、お時間ありましたらそちらもぜひ!
タイバニ2のBlu-ray購入はアニメイトで!
私もここで予約しましたッ
まとめ買いでアニメイト限定の超豪華な特典がついてきます。
公式サイトに入ったら「タイバニ2」で検索!
それでは、また!