どうも!タイバニオタクの長十郎です。
TIGER&BUNNYでは、1期から2期まで通して「ウロボロス」という組織が登場します。
2期が終わっても未だ謎に包まれている組織ですが、新たに判明したこともありました。
この記事では1期からの情報を整理しながら、ウロボロスとはどういう組織なのか解説・考察します。
- ウロボロスに目的はあるのか
- ウロボロスの特徴・構成員一覧
- マーベリックとウロボロスの関係
しばしお付き合いください!
ウロボロスとは?
ウロボロスは、NEXT能力者で構成された犯罪組織です。(一部例外あり)
この世の全ては、ウロボロスが動かしている。そう言っても過言ではないわ
ーシガニー・ロシツキー「TIGER&BUNNY2」エピソード17より
1期ではシュテルンビルトの裏で暗躍している組織だということしか明らかになりませんでしたが、2期でのこのロシツキーの発言でウロボロスの規模は世界中に及ぶということが判明しました。
マフィアや暴力団のような組織とは違い、一般市民に巧妙に紛れ込んでいて実態が知れない組織です。
そして一般市民だけでなく、国や都市の中枢にまで入り込んでいることも分かっています。
シュテルンビルトだけでもウロボロスの手が入っていると判明している業界は以下の通り。
- 造幣局(シュテルンドル紙幣にウロボロスマークを忍ばせているため)
- メディア界(アルバート・マーベリック)
- 政界(シュテルンビルト市長の秘書)
- アッバス刑務所・警察
また、1期ではカフェでヒーローを疑問視する投稿をしている女性や、2期でもネイルにウロボロスマークを入れている女性が登場。
彼女はSNSにNEXT差別を煽る投稿を行っており、投稿への反応の多さからインフルエンサーだと推測できます。
若い世代に影響力のある人物にもウロボロスの構成員が紛れ込んでいるかもしれません。
また「ニモチルドレン」と呼ばれる孤児院もウロボロスの手の内にあり、さらに幼い世代のNEXT能力者を囲って日々構成員を増やし続けているようです。
これまでに登場したウロボロスの構成員
ジェイク・マルチネス
クリーム
ハンス・チャックマン
爆弾魔
J.G.ベンジャミン
アルバート・マーベリック
ニコライ・ブラーエ
フガンムガン
シガニー・ロシツキー
市長秘書
シガニー・ロシツキーの秘書
アッバス刑務所看守
他、マーベリックに従っていた黒服も確認できました。
作中でウロボロスの認知度に関係しそうな事柄を挙げてみました。
- バーナビーがどれだけ街を駆けずり回っても手掛かりは得られなかった
- グレゴリー・サンシャインはウロボロスのタトゥーを知っていた
バーナビーの聞き込みに成果がなかったことから、一般市民には全く知られていないことが分かります。
これに反してNEXT犯罪者であるグレゴリー・サンシャインは、蛇のタトゥーがウロボロスのものだと知っていました。
都市伝説レベルだったのかもしれませんが、裏社会の人間には意外と知られた存在なのかもしれません。
ウロボロスの目的は何なのか?
2期最終話までの時点で、実際のところは不明です。
経済を回すことは狙いのひとつでしょうけど、上の考えは下々には分からないわ
その効果は想像できないほど多岐にわたるんでしょう
ーシガニー・ロシツキー「TIGER&BUNNY2」エピソード17より
2期前半ではロシツキーが「NEXTを危険視する思想を強めるのが目的」だと言っていましたが、それはあくまでもっと大きな目的のための土台作りにしか過ぎないのかもしれません。
彼女を突き動かしているのは、役に立たない能力とされたNEXTの友人たちが淘汰された過去からくるもの。
目的をざっくりまとめると、
- NEXTを救いたい
- 能力の優劣に関わらず全てのNEXTが淘汰される社会を変えたい
このあたり。
これを掲げて最終的に「X」という感染症にかこつけてNEXTと非NEXTを分離し、ヒーローたちを潰そうと試みました。
彼女の行動原理は虎徹とバーナビーに「ただの逆恨み」だと指摘されていましたが、今の社会に絶望するには十分な理由かなとも思います。
ウロボロスの特徴
ウロボロスという組織について分かっている特徴は、以下の4つです。
- 蛇のタトゥー
- NEXT能力者の集団
- ランク制
- 徹底した口封じ
蛇のタトゥー
ウロボロスを最も象徴するものといえば、この蛇と剣を模したタトゥー。
物語の序盤ではウロボロスの構成員にはこのタトゥーが彫られているとされていました。
しかしジェイクやクリームにはその通りタトゥーがあったものの、マーベリックにはタトゥーがありませんでした。
目立つところになかっただけかもしれないけど
さらに2期では、組織の上層部らしき「ランク2」のキャラクターが登場。
その二人、ニコライ・ブラーエとシガニー・ロシツキーがタトゥーを話題に出していました。
ロシツキー:珍しいですね、ランク2の方がマークを入れてらっしゃるのは
ブラーエ:もともと孤児でして
ロシツキー:“ニモチルドレン”?
ブラーエ:ええ、出身は
―「TIGER&BUNNY2」エピソード9より
組織の中でタトゥーを入れている者は、そこまで地位のない者のようです。
ウロボロスはできる限り組織の存在を隠したいと考えているものだと思っていましたが、この事実で少し疑問がわきました。
- 足がつきやすい下っ端に敢えてタトゥーを入れている
- ウロボロスのマーク入りカードを大量にバラまくクリーム
- シュテルンドル紙幣に、水に浸せば簡単にマークが浮かび上がる透かしを施している
この2つから、ウロボロスは「敢えて」蛇のマークを世間に知らしめるよう散りばめているのではないか?
絶対に組織の正体に到達することは不可能だという前提のもと、裏で世界を牛耳っているのは我々だと示しているのではないか?
と感じました。
警察組織にも手を回しているウロボロスですから、大々的に組織の存在をひけらかしても自分たちに到達する事はできないと世界をあざ笑っているのかもしれません。
NEXT能力者の集団
ウロボロスは、NEXT能力を使った犯罪を行う組織で、その構成員はほとんどがNEXT能力者です。
一部非NEXTの人物も登場していますが、ほぼNEXT能力者で構成されています。
そしてその多くが非NEXTから蔑まれ、差別された経験のある人物です。
ランク制
2期で初めて、ウロボロスの組織内に「ランク」というものが存在すると判明しました。
「ランク2」の構成員には秘書もついていることから組織内ではかなり上の地位に値すると仮定すると、数字が小さいほど格上で、組織の中枢に近い存在になるのではないでしょうか。
しかしランク2のシガニー・ロシツキーが一度の失敗ですぐ降格させられていたことから、ピラミッド方式の組織というよりは、一部の幹部だけが大きな力を持ったトップダウン方式の組織に近い形をとっているものと思われます。
徹底した口封じ
ミッションを失敗した者、もしくは失敗しそうになった者は容赦なく排除されます。
これがウロボロスの秘密が守られ続けている一番の理由だと思われます。
組織に排除されず事故などで消された構成員もいますが、もし生き残ったとしても、遅かれ早かれウロボロスの誰かに消されていたことでしょう。
マーベリックとウロボロスの関係
マーベリックはウロボロスの一員だったのか?
1期最終話で「ウロボロスは終わらない」という言葉を残し廃人と化した、アルバート・マーベリック。
彼がウロボロスと手を組みHERO TVを盛り上げてきたというのは周知の事実ですが、実はウロボロスの「構成員」であったかどうかは作中で明かされていませんでした。
少なくとも見えるところにタトゥーは見当たりません。
直接黒服の男に連絡を取ってテロを実行させていた描写があったため、ウロボロスと繋がりがあっただけでなく自分もその一員だったと考える方が自然かな?と考えていたのですが…
2期に入り、監督を務める加瀬さんが「ウロボロスの人間であった」と発言していました。
マーベリックは間違いなく、ウロボロスの中の人間だったことがこれで確定しました。
マーベリックはNEXTが危険視されることを望んでいた?
ウロボロスの目的ははっきりしていませんが、NEXTを危険視する思想を広めることが含まれているのは確かです。
しかしその組織の一員であるマーベリックは、NEXTのイメージを良い方向へと変えたヒーローシステムを生み出した第一人者。
組織の思想とは全く逆だよね…
マーベリックはその理念を知りながらウロボロスと手を組んだのでしょうか?
HERO TVは、あくまで自分が成功するためだけに編み出したビジネスだったのでしょうか?
ウロボロスの一員となることで、ヒーローシステムが目指すものと真逆の世界に近づくことを理解していたのでしょうか?
その答えを導くひとつの発言がありました。
タイバニシリーズのプロデューサーを務める尾崎さんのツイートです。
マーベリックは、少なくともヒーローシステムを編み出しHERO TVを立ち上げた当初は、NEXTの地位向上を目指し、NEXTの未来を考えていたことが分かりました。
最初は本気でNEXTの現状を思ってたんだなあ
しかし思うような結果が出ずウロボロスと組み悪事に手を染め、ブルックス夫妻や家政婦のサマンサを殺害。
そして最終的にはヒーローを、管理が面倒な人間ではなく、動かすのに都合のいいアンドロイドと入れ替える計画を立案。
当初の目標を完全に見失い、道を踏み外してしまいました。
ただあくまで彼はHERO TVを軸とした理念しか持っていません。
NEXTが危険視されることを望んではおらず、HERO TVをより発展させ、自分の功績をより大きいものにしたいだけ。
悪事に手を染め続けるうちに暴走してしまっただけだと思われます。
しかし、たとえマーベリックが悪党に成り下がったとはいえ、彼が残した功績は絶大です。
罪?何が私の罪だというのだ
私の計画があったからこそ市民はヒーローを支持し、君たちの生活ができていたんじゃないか
ヒーローとは、絶望から人々を救うという前提の上に成り立っている
正義が輝くとき、必ず絶望が必要なんだ
私はそれを与えてやっただけだ!
―アルバート・マーベリック「TIGER&BUNNY」エピソード25より
彼がいなければ、ウロボロスの力添えがなければ、シュテルンビルトがここまでNEXTの人権を考え発展しなかっただろうことは事実。
そしてヒーローシステムが故意に起こされた犯罪によって成り立っていたという事実が明るみに出ても、それに蓋をするようにヒーローシステムは継続しています。
この善と悪を内包した世界観も、タイバニらしさを感じるところです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
- ウロボロスの目的は底が知れない。NEXTを危険視する思想を広めることはその一部
- ウロボロスはトップダウン方式の組織。徹底した口封じで組織の秘密を守る反面、タトゥーをあえて見せ世界に存在をちらつかせている
- マーベリックはウロボロスの構成員ではあったが自分の利益のために利用していただけだった
結局は謎に包まれたままのウロボロス。
もし今後タイバニが続くことがあったとしても全てが明かされることはないのかもしれないですね。
少しでもタイバニを深く楽しむお手伝いができていたら幸いです
他にもタイバニについて書いた記事がありますので、お時間ありましたらこちらもぜひ!
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それでは、また!