どうも!タイバニオタクの長十郎です。
タイバニのキャラには明らかになっている人種の設定はないものの、それぞれの国によくある名前や想像しやすい名前のキャラが数多くいます。
今回は主にメインキャラに絞り、名前から推測できる出身国、人種をいろいろ調べて考察してみました!
お好きなキャラの名前に思いを馳せながら読んでいただけたら嬉しいです。
それではどうぞ!
鏑木・T・虎徹(Kotetsu T. Kaburagi)
結論:日本人
虎徹は分かりやすいですね!
ただ、虎徹の名前に関して、ひとつだけ疑問があります。
それはミドルネームの「T」。
タイバニ作品内でミドルネームが付けられているキャラは虎徹一人だけ。
どうして虎徹にはミドルネームが付いているのか?
どう見ても意図がありそうなのに、公式から詳細が一切明かされていません。
ミドルネーム「T」の謎
「TIGER」の「T」なのか?「友恵」の「T」なのか?と1期が放送されていた当時はいろいろ考察がなされたようです。
しかしワイルドタイガーになる前の高校時代からこのフルネームで呼ばれていたので、通称としてミドルネームを後から付けたわけではなく、ちゃんとした本名だということは判明しています。
日本は名前をつけるとき「新たに発明する」文化があるため周りと被らない名付けをすることが多いですが、海外ではあまり気にされないようです。
ただ、家族や親戚に同じ名前の人がいると呼び方に困るので、区別するためにミドルネームを付けます。
(バーナビーのJr.も同じような感じ)
ミドルネームには主に洗礼名(クリスチャンネーム)や、先祖の名前を貰って付けます。
ミドルネームに一文字だけ置く「ミドルイニシャル」というものもあるそうです!
フルネームを書くときにミドルネームを省略して書くものや、元々イニシャルそのものがミドルネームというパターンもあります。
しかし虎徹は決してありがちな名前ではないので、さすがに同じ名前の親戚はいないはず。
クリスチャンである気配もなし。
なので、物語上深い意味がないなら「虎徹は日本人ではなく日系人である」と印象付けるためにミドルネームが付いてるのかな?と思い至りました。
だったら仙石昴はなんでミドルネームついてないんだ?って話になりますが……
他の鏑木家の人たちにもついてないしね…
やっぱり「T」、永遠の謎です。
バーナビー・ブルックスJr.(Barnaby Brooks Jr.)
結論:イギリス系アメリカ人
バーナビーはアメリカかイギリスだろう、というところからまずスタート。
ただなんとなく言葉の響き的にイギリスの方が可能性高いかな?と調べ始めました。
結論を出すための前提として、タイバニ作品内ではNEXT差別という名の人種差別を大々的に描いている、というものがあります。
特に虎徹とバーナビーは正反対のルーツを持っていて、
- 虎徹…有色人種の貧民階級(ブロンズステージ住み)
- バーナビー…白色人種の上流階級(ゴールドステージ住み)
二人は「差別する側の人種」「差別される側の人種」の対比としても描かれていると思われます。
「白人の上流階級」と聞くと、アメリカよりもイギリスの方がイメージに合いますよね。貴族文化とか。
そして、ネットの海をさまよっていたらこんな記事↓も見つけました。
この記事に「アングロサクソン系のバーナビー」とはっきり書かれていました。
バーナビーにモデルがいた?
さらに決め手となったのが、バーナビーのモデルになったであろう人物が見つかったことです。
その人物は「レベッカ・ブルックス」という女性。
彼女は「ルパート・マードック」という実業家の秘蔵っ子と呼ばれていて、マードックの持ち株会社のCEOを務めている人物です。
ルパート・マードックはアメリカでメディア王と呼ばれている人なんですが、なんか、この名前に聞き覚えありませんか?
そう、彼はタイバニ作品内でもメディア王と言われている、アルバート・マーベリックのモデルと思われる男性です!
メディア王という肩書、名前の類似点、秘蔵っ子という関係性……
まさにマーベリックとバーナビーの関係性そっくりです。
このブルックス氏がイギリス人なんですよね。
これはもう間違いない!と思い「バーナビーはイギリス系アメリカ人」と結論付けました。
ブルックス氏は汚職で一度逮捕歴があるのですが、もしバーナビーがマーベリックに騙され続けていたら、彼の片棒を担がされ汚職に塗れていた世界線もあったかもしれません……
カリーナ・ライル(Karina Lyle)
結論:アメリカ人の可能性が濃厚
カリーナは、名前がそもそもアメコミヒーロー・バットマンの登場人物「セリーナ・カイル」の名前をもじって付けられたと言われているので、キャラの名前ではなくセリーナの名前で調べました。
ただ、セリーナという名前は世界中の国にあって特定不能。
カイルという苗字はアメリカに多いようなので、そう結論付けました。
ライアン・ゴールドスミス(Ryan Goldsmith)
結論:イギリス人もしくはアメリカ人
ライアンという名前は、アイルランド・ウェールズなどケルト系に多い名前らしいです。
それに反してゴールドスミスというのは、元は金細工職人がそう名乗り始めたことに由来する苗字。
この苗字は様々な国に点在しています。
しかしアメリカには、ゴールドスミスという地名が三ヶ所もある!
なので、アメリカ人とイギリス人の可能性が半々くらいかな…と思っています。
バーナビーとはまた違った印象のセレブだよね
ネイサン・シーモア(Nathan Seymour)
結論:アフリカ系アメリカ人
ネイサンはとても分かりやすいですね。
一目瞭然という感じです。
キース・グッドマン(Keith Goodman)
結論:ユダヤ系アメリカ人
キースはもろにアメリカ人でしょ!!顔もトム・クルーズだし!!!
…と思って調べ始めましたが、グッドマンという苗字はユダヤ系に多いらしく、この結論に至りました。
ほんと日本人からすると、白人って見分けがつきませんね……
イワン・カレリン(Ivan Karelin)
結論:ロシア系アメリカ人
イワンもとても分かりやすい!!
アントニオ・ロペス(Antonio Lopez)
結論:ラテン系アメリカ人
アントニオは名前からしてスペイン人と思われます。
「ヒスパニック」と言われる方たちですね。
ホァン・パオリン(Huang Pao-Lin)
結論:中国人
パオリンも一目瞭然!
中華料理が大好きという描写もありましたし、間違いないですね。
ラーラ・チャイコスカヤ(Lara Tchaikoskaya)
結論:ロシア系アメリカ人
ロシア人の名前を調べていて初めて知ったのですが、ロシアは男性と女性とで苗字が違うんですね……
ラーラの苗字「チャイコスカヤ」は男性だと「チャイコフスキー」となります。
苗字すら性別で分けられてるなんて、マイノリティには厳しい社会だな…と思ってしまいました。
仙石昴(Subaru Sengoku)
結論:日本人
虎徹に続いてヒーロー二人目の日本人。(日系人?)
昴はオリエンタルタウンではなく、パンジャーニー市というところの出身です。
ジャパンをもじった名前ですね。
トーマス・トーラス(Thomas Taurus)
結論:ラテン系アメリカ人…?
トーマスは全然分かりませんでした…。
トーラスという苗字はアメリカでベスト50に入るそこそこメジャーな苗字のようなんですが、綴りが違うんですよね。
「Taurus」という綴りの苗字は見当たらなかったので、推測不能でした。
「Taurus」はラテン語で牡牛座の意。
でもトーマスは牡牛座ではないし……謎です。
アニエス・ジュベール(Agnes Joubert)
結論:フランス人
毎度あいさつで「ボンジュール!ヒーロー」と言ってますし、確定です!!
ユーリ・ペトロフ(Yuri Petrov)
結論:ロシア系アメリカ人
タイバニ、ロシア系多いですね…!
余談:TIGER&BUNNYにたくさんの人種が登場する背景
ここまでキャラの人種を考えてみて思うことは、特にシュテルンビルト出身のヒーローは「被差別人種がほとんど」だということ。
NEXT差別と闘うことを大きな軸にしている裏で、人種差別に対しても密かに訴えかけている作品なんだろうなと思います。
人種差別にNEXT差別まで入り混じったシュテルンビルトは、まさに人種のるつぼですね……
ここまで多種多様な人が溢れていたら、いちいち区別するのが大変すぎますし「もうみんな一緒でよくね!?」ってなったらいいんですけどね。そうはならないのが難しいところです。
タイバニ、奥が深い…
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!
虎徹とバーナビーだけいろいろ考える余地があって、妙にボリューミーになってしまいました。
もちろんタイバニは人種のことなんて何も考えずに楽しく観られる作品ですが、こういう背景も含めて観返してみると、また違った見方ができて楽しいかもしれません。
1期はいろんなサブスクで観られるよ!
それでは、また!